仏式といっても宗派により若干の違いがありますが、ごく大雑把な流れは以下のとおりです。まず、開始時刻までに遺族は指定の席に着席し、焼香台の近くに故人に近い間柄の女性が参列者のほうを向いて座ります。男性は、親族のうち何名かが会場入り口に門礼役として立ちます。
開始時刻になると、参列者一同でお坊さん(導師など)をお迎えします。お坊さんが着座してから司会者から開式のアナウンスがあり、読経が始まります。しばらくは参列者一同、読経を聴き、焼香の香りに包まれます。その後、まず、一般参列者から焼香を行います。
よほど参列者が多いケースを除き、焼香は3回行います。その次には親族による焼香が、故人と近い間柄にあった者の順に1人ずつ行われます。それが終わると、あらかじめ指定しておいた者(自治会長などが多い)が止めの焼香をします。
その後、弔電がある場合はその披露があり、しばらくして読経が終了します。そこでお坊さんは退場しますので、皆でそれを丁重に見送ります。その後、喪主による御礼の挨拶が行われた後、「最後のお別れ」のための準備が始まります。
柩を会場の中央に移動させ、当日飾られていた花を、親族をはじめ、その場に残っている者が次々と柩の中に入れながら、故人と最後の対面をします。それが終わると柩は閉じられ、喪主が遺影を抱いて先頭に立ち、その後を親族の男性数名が柩を抱えて、霊柩車まで運びます。
霊柩車には喪主が乗り、その他の親族はバスや自家用車で霊柩車に続き、火葬場へと向かいます。火葬場では、もう一度柩の前で読経、焼香が行われ、その後、火葬を行うための点火が行われます。その後、2〜3時間すると火葬が終了しますので、親族のうち数名がお骨を拾い、骨壺に収納します。
それを他の親族等が待つ葬儀場に持ち帰り、皆で初七日の法要を行います。
自分が喪主を務めることになった時、葬儀の流れがいまいち分からないという方は世間に多いです。大まかに言えば、病院から式場へ移動して一連の儀式を行い、最後は火葬場へ行くというのはある意味常識ですね。この流れの中でも、式場における儀式の進行や段取りが分からない方が多いです。
これは喪主が専門的な知識を持っている必要はなく、一般的に業者に全てを任せるのが普通です。式典の司会をやってもらうことが出来ますし、各儀式の進行や段取りをしっかりとやってもらうことが出来るので心配する必要はありません。
業者にお葬式について相談をする時、知っておきたい事があるなら担当者に質問してみましょう。細かいところまでしっかりと教えてもらうことが出来ますし、こうして質問することで信頼を置ける業者かどうかを判断することが出来るようになります。